獲れる力はあると誰もが認めながら、なかなかビッグレースに手が届かなかった児玉。本来の力を本番で出せない悔しさに、何度となく検車場で涙を流してきた。ようやく7度目の挑戦となった8月いわき平オールスター・ガールズドリームで悲願V。「1つ獲って自信もついた。言い過ぎると効果がなくなる気がするのでそんなに言いたくないが、オールスターでは絶対に勝つと自分に言い聞かせ、その通りになった。〝勝つという強い気持ちが最大の武器になる〟ということが分かった」と明かした。
グランプリへの最後の切符を懸けてトップ選手がしのぎを削った小倉のガールズグランプリトライアルでも③①❶で貫禄V。もともとガールズケイリンで1、2位を争う脚力に、精神的な強さも加わったとあれば鬼に金棒だ。
「オールスターの時も1番車だったので勝つイメージはできている。周りの動きを気にせず、行けるタイミングで仕掛けるだけ。スピードのあるレースをする」と王者の走りを貫く構えだ。「前回はホッとした気持ちの方が強くて。今回優勝できたら、思い切りガッツポーズをする」と力を込めた。